マイジョッキ

glass  184

ドイツの土産物などで良く見るふた付きのビールジョッキ。あれはビール醸造所と深い関わりがあります。昔々、まだ、ビール瓶が開発されていない時代。人々は、自宅ではなく、醸造所併設のビアホールでビールを飲みました。ビアホールはお金持ちから一般庶民まで、その街に暮らす人たちみんなが利用していたのです。その際、家から自分でジョッキを持って行ったそうです。しかし、昔のビアホールは屋内であっても土間造りのところがほとんど。人が歩いたりドアが開いたりすると、時々土埃が舞い、せっかくの美味しいビールの泡に埃が付いてしまう、という状況でした。そこで、ジョッキのふたが考えだされたのです。当初、ジョッキのふたは実用的なものでしたが、やがて、お金持ちの人は、例えば、ふたを高価な錫製にしたり、三角すい状に盛り上げたりしてジョッキを大きく見せるなどして、そのステイタスをアピールするようになりました。一般庶民は、飾りのないふたがついたジョッキを使い、もっとお金のない人は、ふたなしのジョッキなどを使い、別に木製のふたを自分で作って使っていました。

現在、殆どのビアホールの床は板張りもしくはコンクリート製になっているため、埃の心配もありません。また、ビアホールではマイジョッキの持ち込みはできないようになっていますが、常連客に限り、マイジョッキを預かってくれるところもあり、それが現在のステイタスにもなっているそうです。
小樽ビールでもマイジョッキ用のグラスを販売しています(メンバーの方は特別価格にて)。もちろんマイジョッキはお店で預かっております。

 

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